2016年3月11日金曜日

中山記念回顧

1週遅れましたが、回顧はしっかりやります。


まず中山の芝状態。

去年12月がAコース、この開催で内ラチ沿い荒れて芝が無くなり傷む。後半は外差し馬場。

1月がCコース、荒れた部分が保護されても、前開催で外が使われていたので内はすぐに荒れて、外差し馬場。

2・3月開催は、5週目までAで残りBコース。
馬場改良したのに、皐月賞のころに荒れた馬場になっては元通り。管理できなくては立場が無くなる。
内が荒れて外を使われてはダメージ大。長めに保護して柔らかくして5週は内を通ってもらわないといけない。

結果、前開催で固まっているC部分、内から6Mのほうが、保護されている内より伸びる。

スロー寄りなら前残りなんだけど、好位差しで間に合う。後方からでも外差し決まる馬場。
スローなら上がり32秒台も出ていて、柔らかく時計の出る馬場。

3週目になれば、内は固まり見た目が荒れていても下が硬いと伸びてくる。
そこから更に荒れると、また外伸びに。

毎週、しっかり馬場読みしたい。


1:45.9 (36.5-59.4-34.9)
12.6-12.0-11.9-11.6-11.3-11.6-12.0-11.1-11.8

1着ドゥラメンテ
2着アンビシャス
3着リアルスティール

逃げ馬がいないのでスロー寄りになるはずなんだけど、ノーザンFのアシストがいてペースが速くなる。
ラップを3分割すると、36.5-34.5-34.9、脚を溜める中盤が一番速くなっている。小回り中山1800で考えれば、なかなか貴重なラップに。

逃げ馬にラストインパクトが2度絡んでいるので、向正面と残り2Fで速くなっている。
緩みのない厳しいペースになれば、距離ギリギリの馬はスタミナ切れするし、能力上位で決まりやすい。

ドゥラメンテ
能力が高い、スピードがあるので、馬なりで好位。速いラップでも追走。
さすがに速いので3コーナーから抑えてたけど、前はバテて脚が無くなっていたので残り400のころには外から馬なり捲り、直線では先頭に。
骨折して長期休養明け、斤量は2.3着より2キロ重く、仕上げも8.5割ぐらいで余裕ある馬体。
それで、早めの競馬で勝ち切る強さ。同世代に負けることはないし、古馬最強なのは間違いない。
筋肉の質が違うから、スピードが段違いで、速すぎる。それで脚の負担も大きい。また故障するとしたら前脚。
こういうタイプは中距離ならで、能力が抜けてるから国内なら距離伸びても勝てそうだけど。
ダービーの直線のように、瞬発力の違いで一気に抜け出すけど、その脚が持続するわけではない。残りは他馬と同じになる。距離伸びるか、海外のような重い馬場になった時にキレは削がれるし、スタミナがどこまであるかはまだ未知。
ドバイは天候次第だけど好走可能として、疑うなら馬券発売の可能性がある凱旋門で。

アンビシャス
ここは勝ちにきた勝負仕上げだったけど、勝ち馬が強すぎて差しきれず。
去年秋に期待されて毎日王冠と天皇賞秋で人気になっていたけど、馬体が見れるなら長い直線は合わないのが解るはず。少し硬いところあるので、使える脚が長くない。なので距離も2000より1800が合う。小回り1800今回はベスト条件だった。
天皇賞秋が解りやすいと思う。直線で勝ち馬を目標に追い出したら、追いつかないし外差しに負けてイスラボニータと同じ脚に。
今回、ドゥラメンテにクビ差まで外差し決めたと見るか、勝負仕上げで休み明けの仕上がりの斤量2キロ重い馬を差しきれなかったと見るか、元の能力の違いもあるけど、評価が分かれるところ。
後方で脚をためて上がり最速だったけど、同じ乗り方をドゥラメンテがしたらどれくらいの上がりになっていたか。
過去、レースの脚を計れば、評価は変わらない。ここからもう一段上が無いと古馬重賞は勝てない。

リアルスティール
矢作厩舎らしい休み明けの緩い仕上げ。目標があると、その前は必ず使って良くなるような仕上げになる。勝負するところ以外は無理しない、調整が徹底してる。
長距離馬ではないので、菊花賞の反動はあった。レース後に好走した馬が少なく、同馬も一度緩めていて、そこから仕上げているので見た目は良くても中身は甘くなる。
内枠から好位抜け出しを狙ったんだろうけど、成績の通りで、結果も3着。
福永騎手の復帰後の掲示板成績。4.9.7.4.3、見事な2.3着の多さ。ケガの前と変わらず、影響はない。
ピッチ走法で、後脚の回転が速い。スピードがあり器用なので距離伸ばしても対応できるけど勝てない。
全兄ラングレーと全弟プロディガルサンから、どちらも馬体は少し違うけど、能力高く長い距離に対応。でもスピードあり能力あるなら一番活かせるのはマイル。
これをやると可能性を無くすことになる。5歳になって現実的な使われ方でマイル連勝したラングレー、大型で中距離向きに見えるけど、京都マイルでスピードが活かされている。
矢作調教師なら、もう使っても2000まで、ドバイターフ1800なら能力活かせる。ムーア騎手に乗り替わり。勝ったのが阪神1800と東京1800、ワンターンで直線が長い。ドバイも同じ。芝質も日本馬が好走したように似ている。
これで結果出なかったら、もう決めてが一流ではなく、2.3着で狙う馬ということだと思う。

ラストインパクト
転厩した途端に、乗り方が変わる。今まで先を考えて育ててきたことが無駄になるような競馬。
シルクは、ノーザンの3番手。もうしっかり賞金で回収してるので、これからは都合のいいように使われる。
長い距離を使われてきた馬が、1800で先行して逃げ馬と競って速いペースを演出。これで何もおかしいと思わない人は、結果でしか見ていなくて中身が解っていない。
持久力はあるから逃げるつもりでスローにはさせないで勝負するため。こう言えば、その通りっぽくなるけど。去年は夏も札幌記念使って、秋3戦して、休み明けでここ勝負はおかしい。一応JC2着馬。次走招待されればドバイシーマクラシック。ドゥラメンテと同じレース。
早め早めで直線先頭から押し切ろうとしたけど瞬発力はないので伸びない。JC2着は内が開いたのと騎手が誰だったか見れば納得できる。
世代が弱かったので4歳時は重賞勝てたけど、現6歳、着順前後にフルーキー、レッドレイヴン、ロゴタイプ。これでこの馬の能力も解ると思う。
今年は、厳しい競馬が続くと思う。

イスラボニータ
仕上がりが早くて2歳新馬は6月。3歳は同世代で好走。秋に古馬相手で通用せず、勝負の4歳は脚元の問題で春はダメ、秋がラスト勝負も3連続3着。
厩舎が厩舎なので、今後も期待できない。好走すればドバイだったけど、その気もない仕上げ。
この血統でG1馬になれたので、もう無理はしないでしょう。
着狙いの騎乗なら重賞掲示板は可能。社台からの依頼でG1使われそうだけど、マイルなら押さえ程度に。


前に、凱旋門の前哨戦みたいな扱いでハイペースになった札幌記念があったけど、これも似たようなもので、競馬は作れるってこと。
それも理解して予想するしかない。

中日新聞杯の狙いはコレ
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