2015年6月6日土曜日

ダービー回顧

2:23.2 (35.4-58.8-59.4-34.6)
12.7-10.9-11.8-11.7-11.7-12.5-12.5-12.4-12.4-11.9-11.0-11.7

1着ドゥラメンテ
2着サトノラーゼン
3着サトノクラウン


レースレコードだけど、馬場は速かった。1秒から1.5秒ぐらい速い。

5Fで見ると、0.6前傾、3Fだと0.8後傾。
前半5F58.8、これで遅くないスローはないとみんな思った。でもその後に12.5辺りが4Fも続く。少し速い馬場で考えれば、ダービー出走レベルの馬なら息は入る流れで、脚も溜まる。

上がりが11.9-11.0-11.7、結局は3F瞬発力勝負。


ドゥラメンテ
瞬発力が1頭だけ上なのは皐月賞の通り。直線で外から併せることなく抜け出してくる。
パドックからおとなしくて、イレコミの心配なし。今回は安心して買えた。返し馬からスタートまで気持ちが上がってもデムーロ騎手なら問題ないレベル。
これも堀厩舎の上手さ、調整軽くテンションだけ上がらないように追い切り。このレベルの馬は馬なり軽めで十分。
筋肉の質が抜けていて、瞬発力は同世代で勝てる馬はいない。馬体からはまだ成長途中。
抜け出してから脚が同じになったように、持続力は高くない。
トップスピードが高いので、一瞬でギア入る。そこで一気に突き放してゴールまで流せるか、ゴール前で一気に差すか。
脚の使いどころさえ間違わなければ負けない。
長く、この脚を使えるわけではないので、道中でかかると脚を小出しに消耗して直線で少ししか伸びなくなる。
共同通信杯みたいな感じが負けパターン。これもトモに筋肉つけば少しだけ補えると思うけど。
この強さは柔らかい筋肉の質なので、鍛えてさらに強くなるわけではないと思う。
ノーザンF早来に放牧してどう変わるのか、このレベル担当するの大変。
三冠か凱旋門かみたいな話になってるけど、菊花賞はキンカメ産駒には不向き、凱旋門は海外で気性の問題とまだ馬体が出来てない状態での海外遠征はリスク高くなる。
自由にレース選択できるなら、天皇賞秋、JC、有馬記念の3戦でしょう。斤量差で瞬発力が活きるだろうし、強力な古馬が引退していないから展開ハマれば3つ勝てる可能性もある。
2冠プラス秋3冠ってのも見てみたい。古馬になってからドバイか英か仏か、馬体に合うところを狙う。
楽しみな1頭。必ず入れ替わり出てくるのも競馬らしい。

サトノラーゼン
これは1発狙った騎乗。スタート決めてロスなく内ラチ沿いを回ってくる。
3コーナーで内ラチつまりそうで外に進路取り、直線外にふくれる馬が多く、間が綺麗に開く。
もう少し早めに先頭にたって粘りたかっただろうけど、一気に勝ち馬に外からかわされる。
そこからキレはないけど伸びてはいる。先行して持続力で上がり34秒前半がベスト。
東京2000、500万でキタサンブラックの2着だけど、直線脚は上で道中位置取りの差、騎手が違えば結果は出ていたかもしれない。
はなみずき賞と京都新聞杯の連勝は実力。中距離の持続力戦なら強い。
先行して残せるタイプは自分で展開つくれるから安定する。騎手は選ぶけど今後も期待したい。

サトノクラウン
この3着は、スタートから後方で脚をためて、スロー上がり3Fに対応した形。後ろは前半少し速いペースも関係なくて、道中緩んだところで間隔がつまっただけ。
勝つための騎乗ではない。好位で乗っていたら脚を使い、この結果にはなっていない。
皐月賞の結果から、少しでも上の着順を目標にして、3着ならイイ結果と言える。
3着でも5000万、2着ラーゼンと合わせると2頭で13000万。賞金だけならG1勝ったようなもの。
サンデーサイレンスが入っていない血統で、ここまで走れるのは貴重。
堀厩舎で関東だけど、しがらきに放牧。
もっと上を目指して鍛えるようなので、今後も期待したい。
個人馬主のG1勝ちは、順番みたいなものがあるので、順調に成長すれば来年辺りに。


リアルスティール
ピッチで後ろ脚の蹴りが早く前に動くので、消耗が少なくて好位で脚がたまり差せる馬体。
後方から瞬発力キレを活かして差すタイプではない。そんな騎乗したことない。
スタートが速いから好位をとれる、勝ち負けできるポジションをとれて、それを活かして勝ち負けしてきた。
かかる心配はない。スタートが速いだけ、いつも道中折り合っていた。
それを下げるなんて、まず勝つための騎乗ではない。前走の差で2着狙いに変更したのかもしれないと思うぐらい。
厩舎は1勝しているし、馬主も最低2着のイメージだろうし。
結果的にどこで故障したかは解らないけど、それが影響して直線も伸びを欠いて4着。
3歳春の時点で、全兄より筋肉あり仕上がっていたので買えたけど、成長力は未知。


ミュゼ2頭
返し馬で1コーナーのほうに行き、ベテラン2人で作戦会議。
エイリアンは緩急つけて後ろを騙すような逃げ、スルタンはペース配分わかっていたと思うので後方待機で、直線上がり勝負。大外からよく伸びて6着。
オーナーは、ほぼ競馬場に来るしパドックにも見に来る。
セールで質のイイ馬を周りの意見を参考にして決めているようなので、今後も期待したい。
結果が出やすい馬主だと思う。

レーヴミストラル
連勝と血統から4番人気になっていたけど、この時計では走れない。
まだ硬くて可動域が広くなくて、スローの集団から上がり勝負しか対応できない。
現状は時計がかかるのが判断の目安。

キタサンブラック
脚長くて距離に対応はできても、ベストではないので速い時計は対応不可。
距離は1800まで、鍛えて筋肉つけてマイルがベストだと思う。
緩いまま馬体重だけ増えるようでは、バランス悪くなって走らなくなる。今後は厩舎次第。


この世代は、順当に能力通りに決まることが多かった。

上位4頭が古馬になっても活躍できる。
他は、それぞれ適条件のG3レベル。

ドゥラメンテが、次走どこに決めるか、どう成長するか楽しみです。


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