2015年11月14日土曜日

天皇賞秋回顧

土曜が外差し馬場から、スローペース連発の日曜。
内は止まるから、しっかり脚をためて直線勝負の感覚だったのか、ただラップ感覚なく後方で脚をためていたのか。謎。

折り合い重視、これしか頭にないと、どんなに遅くても後方。
直線が長いコースが増えて仕方ないんだけど、もう直線競馬やればいいんじゃ、とも思ってくる。



1:58.4 (36.4-60.6-57.8-34.0)
12.8-11.7-11.9-12.2-12.0-12.2-11.6-11.3-11.1-11.6

1着ラブリーデイ
2着ステファノス
3着イスラボニータ


こういう展開が得意な馬が動かないのは解るけど、適性外の馬が何もせず後方のままというのは騎手は何を考えているのか。

前半が長距離のようなペース。残り800だけの競馬。

前半3F36秒で折り合い、5F60秒通過で脚をためて、4コーナーから動いて上がり34秒は、差し馬のラップ。
勝ち馬が差し、逃げ馬いなくて先頭がスロー先行ぐらい。後方は追い込みよりさらに後方みたいな感じ。

距離長くて脚が無くなった馬以外は、直線ラストまで伸びていて脚を余して終わっている。

ラブリーデイ
スタート決めて逃げ2頭と並びながら2コーナーで内に入れて好位置キープ。
このまま速くなればラスト厳しくなったけど、超スロー前が有利、これだけ遅ければ荒れた内でも残せる。
差し追い込み馬が多いので、前で速い上がり使えるのは大きい。
今回も上がり勝負キレ勝負。直線の長いコースでも前が有利な展開なら強い。
今は古馬中距離の層が薄い。
去年のJC掲示板全て引退、さらに有馬記念2着馬も引退。ここ3年のダービー馬が引退に不調に故障でダメ。他に何もいない。
今年は8戦して長距離抜くと6戦全勝。好位から速い上がりが使えるのでハマりまくる。
単体で成長はしているけど、高レベルのレースは少なく、メンバーに恵まれている。
中盤緩めばJC東京2400でも残せると思う。
勝って有馬記念なら、ゴールドシップにキタサンブラックで盛り上がるだろうし、メンバーと枠の並びは要注意。
もう種牡馬になるのは決定、キンカメにSSにトニービンで繁殖牝馬が限られそうだけど。故障が多いキンカメ産駒でこれだけ長く使えるのはプラス。
分厚いトモの筋肉で、どれだけ海外通用するのか見てみたい。来年6歳になるけどドバイ挑戦してほしい。

ステファノス
藤原厩舎らしいローテ。無理せず馬の状態を優先。
毎日杯で直線先頭の早仕掛け3着、これで賞金加算できずダービー出走できず。その後は誰に乗り替わっても差しで脚をためて直線勝負。
食いが良くないので調教レースで細くなる。しっかり間隔空けて3歳秋4歳春秋と2戦ずつ。
3回とも叩いた2戦目が着順上がっている。目標がハッキリしていて結果を出す。
キレより持続力ある馬が多い。決め手がないように見えて乗り方で工夫してくる。
藤原厩舎の古馬は必ず活躍する。引退せず残っている馬は必ず馬券内に好走する。それだけ見極める能力高いってこと。
当日に馬場確認して騎手と作戦を話し合ったり。一番いろいろなことを考えている調教師だと思う。
次走、香港カップ。展開ハマれば勝てる能力あり。どこまで馬体維持できるか。
調教量が多い、それでも馬体維持できる馬が残る。古馬になって筋肉ついて結果出る。
叩いて使ったり、前走関係ないので人気は見ないで古馬は全て押さえるぐらいでも回収できると思う。
これで来年5歳が勝負、どういうローテ組んでくるか。初戦は相手に2戦目は軸で。


イスラボニータ
これが限界。道中ロスなく外から差し。
得意なスロー瞬発力、よく伸びているようで3歳時の良さはない。長く脚を使えないのでラスト一杯になっている。
同世代なら能力で、去年は古馬との斤量差で、距離を誤魔化せてきたけど。
これからはマイル1800じゃないと勝ち負けできない。
厩舎も期待できない。馬体を去年に戻さないとキレも増さない。
マイルの層は薄いので、ある程度はやれると思う。

ショウナンパンドラ
遅いのに動かず後方のまま、それが後手になって直線で外に出すの遅れる。
追えたのは残り400、伸びてきたのが残り200、脚を余して終わり。
エリザベスは考えずココをメイチ。
輸送で減るタイプだけど、調教しても変わらず、今がピーク。
展開が前有利なのは仕方ないとしても、乗り方次第で勝ち負けできた。
この状態を維持できればJCでも。

アンビシャス
相変わらず評価が高いけど、好位から勝ち負けできる直線入り口。
そこから勝ち馬にキレで離され、後方から3頭に差される。
これで能力はハッキリした。現時点で、この距離ではこれが限界。
毎日王冠と天皇賞秋で勝ち負けできる3歳馬は、皐月賞かダービーで好走してる。
今年のメンバーが低いとしても、せめてどちらか掲示板、その前に決め手を活かして重賞勝ちが最低ライン。
折り合うようになってきたけど、使える脚が短いことを考えたらマイルがベスト。

クラレント
逃げて6着。マイル馬でも6着。
これでどんなペースだったか解ると思う。
仮に後方で1頭不発だったら5着、5着本賞金1500万、勝てなくても逃げ馬が楽に走って残そうとするのは納得できる。
この逃げを批判するのは間違い。

ペルーサ
後方で進路なく直線も遅れて追い出し。残り300ぐらいから少しずつ伸びてくる。
8歳でも世代が強かったので、これぐらい走れる。東京がベスト。
持続力あり、JCで展開ハマれば3穴の可能性少しあるかもしれない。

ディサイファ
1コーナーで勝ち馬に前取られて終わり。
瞬発力なく、内枠で動けないので終わり。
札幌記念はなんだったのか、上がり33秒台で勝ち負けできないのは解っているはず。
ペース上がって厳しくなるのは他馬。
まあ、天皇賞を勝てる馬主は決まっているとしても、馬券内には乗り方次第で絡めた。
冬場の重い馬場で上がり34秒後半なら買い。

エイシンヒカリ
緩急つけて上手く逃げてきた馬。これが番手から直線伸びることはない。
2コーナーで先手を取られるのは内枠が有利で仕方ない。でもペース落ちたところで前に出ることもできた。そんなに下手な騎手じゃないはず。
勝ち馬に有利な流れになったのは事実。そういうことだと思う。

スピルバーグ
走れない馬体ではないのに、伸びてこないのは蹄が原因。
不良の大阪杯掲示板組は、その後の成績が悪い。
状態落ちで海外遠征したはずで負担大。無難に宝塚使い、秋までしっかり休めれば好走できたかもしれない。この馬主厩舎の今年の成績通り。

ワンアンドオンリー
状態落ちたまま変わらず。3歳秋で4戦は使い過ぎ、馬優先ならしっかり休んで宝塚記念まで休養する。それが維持したままドバイで走り切る。これで中身が落ちて別馬に。
秋2戦は仕上げず使っている。これで使いつつ良くなるならいいけど、最輸送でどこまで調教できるのか。
これだけ能力あり、もし社台グループだったらどうなっていたか。
この馬主は状態無視でG1使いたいだけ。故障して引退になるか、復活できるか厩舎次第。

サトノクラウン
放牧の間に何があったのかは謎だけど、春とは別馬。
こうなるなら、しがらきじゃなくノーザンFにしといたほうが良かったような。
仮に状態が良くても、この展開でキレ勝負では掲示板外。
どうしても東スポ2歳のイメージが強いのか瞬発力タイプに見てる人が多いけど、他メンバーのその後見れば解るでしょう。
強かったのは稍重の弥生賞。皐月賞は不利として、ダービーは勝ちに乗ってなく着狙い。
血統からもSS系のキレには勝てないので、スローだと厳しい。
大差負けになっているけど、直線を見れば解る通りで、ほとんど追ってない、残り200は完全に流している。これはプラス、状態良くないんだから無理する必要なし。
これで、まだまだ先に希望が持てる。堀厩舎で無理するってことは考えにくい、使ってくれと要請されても仕上げず流しそうだし。
他馬が苦労するような重い馬場のほうが合うと思うので、重い中京で金鯱賞なら面白い。

展開で不発だった馬は次走適条件で狙い。


武蔵野Sの狙いはコレ
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