2015年11月6日金曜日

菊花賞回顧

3:03.9 (60.2-64.4-59.3)
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6

1着キタサンブラック
2着リアルスティール
3着リアファル


異常なラップで、長距離に必要な持久力が必要なかったレース。
まず、京都芝は5Fで1秒ぐらい速い馬場。
3000を三分割して、中盤の5F64.4は超スロー以上に遅く、1F13.7は馬なり以下、走り終えて減速するような感じ。

スピリッツミノル酒井騎手に体内時計はなく、何も考えないで逃げているのが解るラップ。
13.7-13.7のペースに付き合った番手勢もおかしくて、2コーナーで外から捲ったのではなく馬なりで上がっていった菱田・藤岡康騎手がいなかったら、恐ろしいペースの競馬になっていた。

競走馬が距離もたなくなる脚が無くなるのは、筋肉疲労がおきるペースで走った時。
G1出走レベルのメンバーなら、折り合って13秒ペースで走る分にはバテてることはない。

イレコミしている馬は別として。
このラップでは、1600までは馬なり競馬。そこから1400競馬で持続力が問われたと見て考える。
ペースが上がったところから12秒前後で逃げているのは横山典騎手です。


キタサンブラック
スタート後に内枠活かしてロスなく回れる好位先行を位置取り。前走のようにスローで折り合い直線まで脚を温存できるタイプ。
ペースが上がった時も内で変わらず、リアファルの後ろをキープ。乱ペースに関わらず内でロスなく追走。
直線は、まず最内を狙って進路取り、逃げ馬に閉じられそうになると早め外に進路取り、間を狙う。
1頭分のスペースをタイミング良く差して、前2頭より道中ロスなく乗れているのでラストまで伸びてこれた。
内外に進路取るのが少し遅くなっただけで、前が壁で馬券外。これは北村宏騎手の好騎乗。
馬はスタミナがあって長距離を走れたわけではなく、スローをロスなく回ってこれて、直線で脚を使ったのは400弱、2Fぐらい伸びるのは重賞勝ちや過去成績で証明済み。
母父サクラバクシンオーのスプリントってイメージだけが先行して、マイルも1800も走れたことはあまり知られていない。

血統で父と母父だけ見るのも浅すぎる。母父が重要なら同じ比率の母母は何故気にしないのか。
今回の結果で、血統予想と名乗っている人がしっかり理解しているのか選別ができたのではないかなと思います。

リアルスティール
2度、後ろで控えて過ぎて負けているので、今回はリアファルだけ目標にした騎乗。
スタート後は内に入れて、中盤緩んでも後ろでマーク。
これだけ遅くなって持久力関係なくなったのだから、勝てるチャンスだったけど、馬の能力を活かして勝ち切るのではなく、1頭目標に乗ることが多いので、それを差しても他に負けることが多い。
ペース上がったところでも引っ張り抑えているので、スピードが違う。
折り合いばかり気にするので、騎手変えないなら2000以下じゃないと、また2着の可能性大。
後脚の回転が速くロスが少ない、直線が短いコースのほうが機動力が活きる。
能力は高いだけに、まだ2勝しかしてないのはもったいない。
クラシック済んだので矢作調教師なら適性重視で使ってくれると思うので、次走以降は買い。

リアファル
スタミナあり、番手でも折り合う馬。
ペース落ちたところで、後ろで付き合った時点で終わり。
前走が直線で瞬発力ありと、それを少し勘違い。今回も直線まで脚をためようとした騎乗。
仮に、ペース落ちたところで前に出て、前走のように残り4Fから動いて持続力を活かせていたら、2.3秒は勝ち時計が変わり、持久力が無い馬は直線で伸びない。
キレはないので、冬場の重い芝は合うと思う。
有馬記念で持続力勝負になったら押さえておきたい感じ。

タンタアレグリア
中盤で緩んだときに外からロスなく好位に。4コーナーでは捲らず無理せずロスなく直線。
スムーズに伸びてきてはいるけど、あと少し足りないところが能力。
これは馬体と血統からココまでだと思う。
とにかく上がりがかかる馬場や展開で、他馬が苦しくなるところを持続力で伸びてくる感じ。
中山は馬場が変わったので、中京か阪神がベスト。

サトノラーゼン
内枠を活かして直線勝負するために、勝ち馬の後ろでロスなく追走。
3コーナーで内に斜行になっているけど、これは逃げ馬が失速してくるので1頭分空けて回るため。コーナーの入り口で内を狙うほうが危ない騎乗。。直線で真っ直ぐで内にスペースがあるのとは大違い。進路取りは前が優先で意思表示は内を見てしている。これが悪質って見えるなら何かしただけで批判したいだけの思考。しっかり内を空けて回れなんておかしな考えです。
直線が、惜しかった。ミュゼエイリアンとリアファルの間の進路にいたのはこっちなんだけど、まだ前にスペースがあったので先に入られた。これで厳しい。
ディープ産駒だけどキレキレのタイプではなく、好位から上がり34秒前半で勝ち負けしてきた。追って伸びるタイプなので、進路変えてもう一度ってことはない。
ダービーが勝ち馬に被されながらも内からラストまで伸びてたのが解りやすいと思う。
セントライト記念は社台Gの使い分けで直線はカラ追い。これで2戦結果出てないので人気は下がる。
次走、金鯱賞辺りなら面白い。

ベルーフ
器用じゃないので内差しは厳しい。ラストまで脚が残っていたように持久力はある。
頭が高く追って伸びるので、騎乗姿勢からは川田騎手のほうが合う。
毎回内枠に入るのは、経験させたいのか何かありそう。
捲れるタイプなので、持続力勝負になるレースなら勝ち負け。
香港登録してるけど、有馬記念で外から捲るのもどれくらい通用するか見てみたい。
素質はあり、古馬になっても期待したい1頭。

ブライトエンブレム
まず、不利が問題になっているけど、結果には影響ない。仮に内を空けてくれてラチ沿い回っていたら失速してくる逃げ馬に急ブレーキ。わざわざ外にスペース作って譲ってくれるなんてことはないので。下り坂での減速、しかも進路なく後ろに下がるしかない。これは凄い脚に負担がかかる。今回の件は田辺騎手の経験不足。過去の菊花賞と天皇賞春の映像見てれば解るけど、そういうことはしないだろうから仕方ない。
結果的に岩田騎手のおかげで4コーナーからロスなく加速して外に、タンタアレグリアの後ろから進路あるけど伸びてこない。これが能力。元々持久力は無いので長距離は合わない。
期待している人が多いけど、伸びるのは一瞬で長くない。
これは後ろの繋が細くて蹴りが弱く、トモとか筋肉の質はいいけど、それをしっかり活かして伸びることができない。蹄に負担がかかるのか悪いまま。繋の欠点は変わらないので蹄をしっかり治すことが最優先のはず。
厩舎に決定権はないのか無理使いが多いし、適性に合ってないレースに使うことが多い調教師。コメントは信頼できない。
欠点を補うには距離短縮しかない。狙うなら2000まで、マイルだと重まで馬場悪化で時計が遅くならないと厳しいしマイル馬のキレには敵わない。
弥生賞が好内容だったけど、重めの馬場と頭数少なめで縦長、さらに瞬発力が問われない展開ラップ。小回りコースで条件ベスト。当時は好メンバーだったけど今では適性外が揃っていただけ。
勝負どころで一瞬伸びるので印象に残るけど、現状は脚元が良くならないと厳しい。
好走範囲は狭いので、しっかり買い時は見極めたい。

ミュゼエイリアン
京都が合わないだけで持久力はあるので、阪神か中京は買い、中山ではメンバー次第で買い。
キレがないので雨で馬場悪化した時は必ず押えたい。

マッサビエル
前走2番人気で大敗して、今回10番人気、さすがに1戦でわかるほど上位とは能力差あり。
後脚が甘くてまだまだ重賞では通用しない。スタート後スピード足りず後方。一気に加速はできないので芦ノ湖特別のようにラスト時計かかる展開が合う。ここで勝ち時計から上がり33秒が出せないのが特徴。
4コーナーの下りで外から捲って一瞬期待した人もいるだろうけど、そこで動くと外に膨れるので、経験のある騎手は内で馬なり。
京都外回りの特に長距離はココで騎手経験の差が出る。戸崎騎手も田辺騎手同様経験不足。
直線伸びなかったのは、持久力がないだけ。東京2400がベスト。
でも準オープンは少し厳しいので、来年の降級まで様子見。

スティーグリッツ
大きく出遅れたので、道中スローになって追いついたけど、スタート後に脚を使っていたので、直線は失速。持久力を問われなかったので、好位の内で乗れていたら掲示板はあったかもしれない。
馬体増えてハービンジャー産駒の晩成が出てきている。まだ良くなると思う。
冬場の中山は合いそう。順調なら来年G3まで上がってくるはず。

間を空けて、繰り返し見直しても、異常なレース。

重賞がスローペース連発しているので、過去の傾向とかデータとか無意味になってきている。

こうなると予想の仕方が難しくなってくるけど、常にスロー競馬を意識して考えたい。


ファンタジーSの狙いはコレ
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